空ろの箱と零のマリア6巻

つ、つまらない\(^o^)/ 1〜4巻までのゲーム的な舞台装置を軸に展開するエンタメ推理はすっかり薄れ、過去に◯が×の心を傷つけたとか△がきっかけで心に闇が!というようなお話が延々と続き読んでいて辛い。 ただ、同じ著者ということで読んだけれどまるで…

ワーク・シフト

ダニエル・ピンクのフリーエージェント社会の到来のような、新しい働き方や生き方に関する本なのかなと期待して読んだみたら違った。 ほどなく、この日最初のホログラム(立体映像)電話がかかってくる。電話が終わると、10分ほどかけて、アバター(バーチ…

ピダハン

キリスト教福音派の宣教師である著者がアマゾンで独自の言語を話す少数民族ピダハンと一緒に住み言語調査&布教するお話。最終的には神の存在に疑問を持ち続けていた著者がその思いを強くし、妻子に打ち明け逃げられるというなんとも心打たれる結末。あとが…

ポトスライムの舟

日経あたりで、社会の底辺層を描いた作品が共感を呼んどる!という記事があり、大好き西村賢太さんと共に紹介されていたので読んだ。 3,4年前の芥川賞受賞作。女性、あまり待遇のいいとはいえない職場、というあこがれの対象になることはないであろう主人…

ハサミ男

最後にあっと驚く結末が!?系の現代ミステリーというので度々名前を見るので、こら読んどかないとなーという動機により購入した次第。長い、長いよ。このオチで長すぎるよ。半分ぐらいの文量でおk. 殺戮に至る病、葉桜の咲く頃にあたりのおぉ!感が欲しく…

十角館の殺人

現代ミステリーならこれをよんどけやーという位置づけらしいので読んだ。 真相が明らかになるときには、おぉーなるほどそうかーという驚きがあったので良しとしよう。確かによくできたミステリーだ。ただ、オチに対して文量が多いなと思った。大して特徴もな…

Clean Code

変数名の付け方の部分で、例えばuser_dataとuser_infoという名前になんの違いがあるのか、userだけでいいだろうがーふうなことが確か書いてあって至極納得いった次第。メソッドの返り値で未定義値返すのはやめたほうがいいと思いますよ、なんて部分も確かに…

夢あふれる「第六大陸」

ちょくちょく評価高いのを見るので読んだ。 明るく夢にあふれたSF。小難しいSFではなく、近未来を舞台に月にとある施設を作るお話なので間口も広い。前評判通り面白く読めた。 月の工事が1年ちょっとで終わることもないので、ある程度の年月が経過していると…

小銭を数える

大好き西村賢太さん成分が体に足りないということで補給。相変わらずクソッタレの話で安心した。いやーすごいなー 解説でも、小説家というものは自分をよく見せたい、賢く見られたいので高尚な文を書いたりするのに、西村賢太作品は私小説にもかかわらずそれ…

つ、ついにでた空ろの箱と零のマリア5巻

4巻は2年前ぐらいか。 もう次はないかもしれんなと思いかけたところでちゃんと出てくれた。 ありがたいことです。学生が主人公、世界を巻き込むような事件がおきながらも登場人物は主人公の生活圏内というか同級生。 ラノベらしいラノベって感じでいいね。 …

アジャイルサムライ

あるある、それあるよー。と思いながらさくさくよめた。 プロジェクトコミュニティは考えているよりも常に大きい、企画、開発だけでなく、法務、セキュリティ、QA、インフラ、海外、、とたくさんの人が関わっているからその人達と仲良くしようというくだりは…

国民とはー想像の共同体:ナショナリズムの起源と流行

戦争になったらお国のため、仲間のために戦います!ってなったりするナショナリズムっていつできたの?どうやってできたの?なんなのこれ?というのをしっかりと考えているむずい本。出版産業の発展により、共通の言語を操る者どうしが同じ情報を認識するこ…

バチカン・エクソシスト

映画エクソシストでおなじみ、人に取り憑いた悪魔をよくわからん秘技をつかって悪霊退散する人というぐらいの認識をされてあるであろう方々のお話。 書き手は記者で、エクソシストまたは宗教を胡散臭いとか批判することはなく現代のエクソシスト界隈について…

Coders at Work プログラミングの技をめぐる探求

memcachedで有名なブラッド・フィッツパトリックを除いて、出てくる方はパンチカード触ったことのある方々。ブラッドの話はコテコテのCGIから負荷対策としてFastCGIに移ったり、memdを入れることにより高価なDBサーバを買わなくて済んだりという件もあり、自…

システム改革の正攻法

東京証券取引所が21世紀もはじまって10年近くになるのにアホみたいにおっそいシステムだったのを、なんとか世界に並ぶ程度に回復させたプロジェクトの本。銀行系の統合システムがことごとく炎上するなか、よくできたなと思う。最近、運用担当者ミスとかで障…

タイムリープあしたはきのう

名作ラノベ的なランキングがあったら取り上げられることの多いこれ。読んだことなかった&タイムトラベル(同じ時間繰り返し系)好きなのでついに読んだ。ただ、実際は時間繰り返し系ではなかった、時間は飛ぶけれどあくまでもその時間を体験するのは一度き…

ストロベリーナイト&ソウルケイジ

実家で著者の誉田さん著作がブームということで、持たされた2冊。ドラマ化している。 学生の頃にある事件の被害者になり、それが元で警察官になった女性が主人公。部下を持つ立場であり、中間管理職として、女性として色々悩みつつ捜査にあたる。主要な登場…

職業は武装解除

紛争地域に平和を取り戻すため、DDR(武装解除Disarmament, 動員解除Demobilization, 社会復帰Reintegration)を専門に活動を行なっている著者の記録。 紛争を終わらすため、虐殺を行なっていた加害者側の要求を尊重し、さらに元兵士たちには社会復帰のため…

競争優位で勝つ統計学

ラスベガスのカジノに統計学を持って戦いを挑み、見事胴元に勝利し大金を稼いだ著者の本。そのため、著者はラスベガスでブラックジャックをすることはもうできないそうな。 今もカジノ相手に儲けているわけではなく、その統計的な知識、洞察力をもって事業を…

南米「裏」旅行 こういうのはblogでいいかな

「裏」旅行というタイトルだが、エロに走ってるものでもなく、ドラッグサイコー超キマるぜっでもなく、一般的な観光先の世界遺産や名所を訪れるのではなくスラムにとびこんでみたり系の旅行記。 ページ数が少ないためか、期待していたほど面白くなく、ふーん…

僕はお金を使わずに生きることにした

という決断を俺がしたわけではなく、本の題名。 わざわざ海をわたって翻訳されているだけあって、資本主義糞食らえとか吠えまくっている本ではなく、理想を持ちつつ時になやみ、現実主義との折衷案を採用しつつも、貨幣経済ではなくみんなとの様々なものやサ…

葉桜の季節に君を想うということ

まー面白いこと面白いこと。はじめ数ページで文体と主人公の語りにぐいっと惹かれ、ページが進む進む。評価高いだけあって終盤のオチも素晴らしい。そのへんにたどり着いたのが深夜未明からのメンテ見守り中のAM4時頃!にもかかわらず、おっとキタ━(゚∀゚)━!と…

この世で一番面白いミクロ経済学

大好き読み物系経済学本ということで購入。しかし書籍だと思ったら漫画だった。 体系だっているので、あれはこういう位置づけなのかという発見もあってよかった。 久々に行動経済学系の本をよみたくなった。

そして扉が閉ざされた

中学ぐらいに読んで今でも結末を覚えている「クラインの壺」の著者、岡嶋二人の本格推理小説ということで購入。 ある事件に関わった男女4人がシェルターに閉じ込められ、その事件の回想と会話のみによって物語が展開するこれまた推理一直線の作品。 4人し…

プリズンホテル全4巻

ハッピーリタイアメントが面白かったのでAmazonのレビューで度々見かけたプリズンホテル春夏秋冬計4冊を購入。 叔父がヤクザで田舎の旅館経営をしており、そこを舞台に小説家の主人公とその他もろもろが繰り広げる人情劇って感じだろうか。 確かに癖のある…

パーキンソンの法則 公務員は業務量にかかわらず一定の割合で増える

公務員は業務量にかかわらず一定の割合で増える というパーキンソンの法則の本。大変古い本で初版が自分が生まれる前の1981年、翻訳書なので原書はもっと古いのだろう。一人称も「余」だったり、印刷が古い本にあるハンコ押し形式で読みづらい。2000年5刷り…

ピーターの法則 無能レベルまで昇進したい?

「階層社会では、すべての人は昇進を重ね、おのおの無能レベルに到達する。」というピーターの法則をメインに据え、階層社会学に関することを様々な例を元に説明している本。営業成績が大変よろしかったので管理職に昇進させたが、マネジメントはまるでダメ…

ハッピーリタイアメント

ノンキャリア財務省官僚と自衛官OBが中小企業向けの融資などをやっている政府系機関に天下るお話。 久々にうまい文章を読んだ。いやぁ浅田次郎さんすごいなー。初めて読んだけど、こんなにもしっかりした文章でおっさん達の軽妙なやり取りが読めるとは思わな…

誘拐児

寝る前に小説読むのは、一日を終えるための儀式としてとてもよろしい。いい気分転換になる。 話の舞台は戦後の日本。亡くなる直前に母が言った「お前は自分の子ではない。。」というところから主人公が自分の出生を探りつつ、別ルートでは派遣の家政婦をやっ…

はこまりっ!1~4巻 空ろの箱と零のマリア5巻の発売はいつなのか…

何を思ったのか久しぶりに読みなおした。ゼロという名の概念みたいなものに、何でも願い事を忠実に叶えてもらえる力こと”箱”を手にした人VS主人公というのが大体の構図。1巻はある者の願いにより同じ時間を繰り返す状態からの脱出、2巻は主人公の一日の時…