ダークゾーン クリムゾンの迷宮っぽい!?


大好き貴志裕介さんの新刊&クリムゾンの迷宮の再来!?みたいな感想をみて購入。悪の教典はスルーした。
確かにクリムゾンの迷宮と一緒で、日常生活とは隔絶された舞台に特殊能力も加わりまるでゲームのよう、というかゲーム。しかし、クリムゾンの迷宮の方がよっぽど面白い。
なぜだろうと考える。
ひとつ、物語の最終的な結末が途中で絞れてしまうこと。主人公は突然わけわからん場所に飛ばされゲームが開始、敵チームと戦うことになるが登場するのは基本的に知っていた人、またはかかわったことのある人。その人らの身分やらが明かされると、どう考えても主人公が置かれている状況が推測できてしまう。しかも、それがなんともまぁ微妙というか設定は俺でも思いついてしまう内容なので、結末が気になって読むのとまんねぇー感が失せる。最後まで読んで結局そうだったのでなおさら。
ふたつ、登場人物多すぎ設定難しい。密室を舞台に4,5人が生死をかけたバトルを繰り広げる!というのではなく、登場人物というか味方、敵の人物というか駒がそれぞれ能力を持っていて、その能力の特徴を生かして主人公と敵大将と知略を尽くす、というのが小難しい。数十体でてくるんですよ。。。なんというかこういうテーブルトークRPG?なものが好きならよいのかもしれないけれど、工夫はあれど同じキャラ、同じ場所で戦うこともあり、正直だれた。会話劇でだましあいというものでもないので、正直つらい。主人公&敵の魅力もいまいち。
描写はなんともゲーム的で実に面白いけれど。
面白いんだけど、特に薦めない。
うーんamazonの感想読んで勝手にスルーしてしまった悪の教典の方が、個人的な趣向にあっているかもしれん。