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いいとおもう おおかみこどもの雨と雪


よくできてる、十分かなと思った。背景の草や花、水が立体感をもったまま存在していて綺麗。二人のおおかみこどもの雨と雪がはしゃいでる姿は観ていて楽しい。女の子の元気いっぱいな感じがとくによかった。3人で雪山を滑り、転げ落ちるところもよかった。ただ、終わりに向けて一旦観客に不安を与え、そこから盛り上げ気持よく終幕へという物語の運び方において、おおかみこどもは盛り上げの部分が弱くて、あまりうまくいっていないと思う。これだと感動した!という層を、また観たいねーという気持ちに持っていってもらうには少々弱い気がした。それこそとなりのトトロだったら

  1. レンラクコウシチコクヤマ…なにやらお母さんがやばい Σ(゚д゚lll)ガーン
  2. メイ迷子 (;O;)
  3. トトロが願いを汲み取りねこバス召喚 (゚∀゚)キタコレ!!
  4. メイ発見、そして二人ねこバスに乗り野を駆け巡る  キタ━(゚∀゚)━!
  5. お母さんにとうもころしを届けてエンディングへ ( ;∀;) イイハナシダナー

という感じだったと思う。おおかみこどももこれぐらい気分を盛り上げ、映像的にも疾走感を感じさせてくれると、色々言いたいことがあるという人も含めてこまけぇ事はいい、とにかく良かったという感想に着地させることができたのにもったいないという贅沢な感想をもちました。
また、主人公の生き方がちょっとしんどい。
話としては狼って要素をなくすとたぶんこんな感じ。子供の頃に父をなくし、現在は大学へ通いつつ遊ぶわけもなくバイトで生活費をやりくりする毎日。とある事情を持った男性と恋に落ち子供を身ごもり出産、しかも二人。また出産は信条的な理由から身内内での自然分娩。ある日夫は亡くなってしまう。子供たちもある事情を抱えており近隣社会とは距離をおいた生活。もっとのびのび暮らせるようにと田舎暮らしへ。主人公は大学中退、特に手に職つけているわけもなく、生活が苦しい。そこで、ご近所さんの手を借りつつ半自給自足を目指し畑仕事。ついに就いた仕事も子供のためも考えた、なんとも金にならない職業。そして二人の子供はすくすくと育っていき…ふぅ。。これって取り込むべき観客層である女性から共感を得られるんだろうかと心配になってしまった。
なんにせよ、宮崎監督はほぼ引退、押井監督はエンタメ映画はもう撮りそうもない、今敏監督は惜しくも亡くなってしまったという状況の中で監督で客が呼べる存在となった細田監督はまさに救世主。関係者の方々は何年もかけてよくぞここまでもっていったと思う。よろこばしいことです。