職業は武装解除


紛争地域に平和を取り戻すため、DDR武装解除Disarmament, 動員解除Demobilization, 社会復帰Reintegration)を専門に活動を行なっている著者の記録。
紛争を終わらすため、虐殺を行なっていた加害者側の要求を尊重し、さらに元兵士たちには社会復帰のための職業訓練を手厚く行っていく必要がある、なんてこと今まで意識したこともなく自分だったらどうだろうと考えることの多い本だった。
自分の専門を定め、機関や場所を変え経験を積み、日本人という基盤を意識して仕事をなすという著者の生き方がかっこいい。
紛争に関して、悲惨だ、かわいそう、大変そうだぐらいの感想しかもてなかった自分に対して一歩踏み込んだ視点を与えてくれた。