TIME/タイム

事故にでも合わない限り死ぬことのない科学の発達した未来。人は25歳まで普通に成長し、そこで老いが止まる。そこで与えられる余命は1年。この世界ではお金ではなく余命を元に貨幣経済ができあがっている。バスに乗るのに余命2時間分といった具合。
という面白そうなSF設定にもかかわらず、本編はなんというかいたって平凡、設定から受け取る期待値を上回ることなくサラリと終わってしまう。お、いいなと思ったのはヒロインのお父様のお言葉ぐらい。設定からわかるように金持ち=長寿を意味するため、貧乏人は短命で富裕層は100年以上を平気に生きるということで、そのへんを交えて資本主義を風刺したいのだろうけれど、中途半端というか普通。残念。